Kindle 3 + BOOKSCANの組み合わせが最強すぎる件
Kindle 3買っちゃった!
買ったのは6インチWi-Fiモデルで、Amazon.comで送料手数料込みで167.98ドル。1ドル82円なら1万4千円を切るくらい。
[追記 (2011-02-12)] 購入したときにとられた輸出手数料8ドルが全額返金された!まさか返金されると思ってなかったから感動!
10月30日に注文して11月4日に届いたので中4日。国外から発送されていることを考えるととても速い[1]。
主にBOOKSCANでスキャンしてもらったPDFをKindleで表示してみて、色々と感動したので簡単にまとめとレビューをしてみる。
詳細は続きで。
到着
箱を開けたところ。
透明なフィルムが貼られているけれど、画面に見えるのはフィルムではない。KindleのE Inkは電源を切っても画面が表示されるので、注意書きが画面に表示されている。E Inkの表示は印刷にしか見えないから、てっきりフィルムが貼ってあるのかと思ってはがそうとしてしまった。
重さとか大きさとか
大きさは新書より一回り大きいくらいで、重さも新書よりちょっと重いくらい (241g)。
以前のKindleとか他のタブレット端末とかに比べればかなり軽いみたいだけど、実際に手にとって文章を読んでみた感覚だと、思ったよりは重いなという印象。
おそらくは紙の本と重心が違うから重く感じるんだと思う。それと、Kindleは紙の本とかiPadとかと違って片手持ちで本を読めるから、余計に重く感じるのかもしれない。感覚的には薄めの単行本を片手持ちで読んでいるような重量感。
ただし、持ち歩く上では全然重さを感じないぐらい軽い。薄さ的にも薄手の新書ぐらいなので、新書感覚で持ち運べてストレスがない。
電子書籍
Kindle User's Guideや以前購入した電子書籍を表示させてみた写真↓。
Kindleは購入したアカウントとの紐付け設定がされた状態で出荷されるので、Wi-Fiの設定をしたらすぐに以前購入した電子書籍がダウンロードされた。
写真の写りは悪いけど、実物はさすがの美しさといったところ。文字サイズは最小に設定してあるけれど、くっきりはっきりしていて読みやすいし、図表も美しい。
一つ難点を言えば、どうしても紙の本よりも一画面あたりの情報量が少ないので、右側の図のように箇条書きが続くと自分の現在地を見失いがちになる。まあ、それでもiPhoneで読むよりははるかにいいが。
Kindle搭載のブラウザで青空mobiからダウンロードした書籍を表示したのが↓。
日本語も問題なく表示できている。丸文字がかわいらしいけど、くっきりしていて美しい。
Kindleには日本語IMEは搭載されていないけど、ブラウザではJavaScriptが使えるので、Ajax IMEをサイトに組み込んでおけば日本語入力機能を提供することができる。
BOOKSCAN + Kindle 3
BOOKSCANでスキャンしてもらったPDFをKindleに転送して読んでみる。ケーブルをつないで、Kindle内のdocumentsフォルダにPDFを放り込むだけで読めるようになる。
まずはBOOKSCANでスキャンしてもらった元ファイルをそのまま表示させた図↓。
版型は左からA5版、A5版、B6版、新書版。いずれの版型でも文字がかすれてしまってちょっと厳しい。読もうと思えば読めないこともないが、正直なところかなり辛い。特に、一番右の新書版ですら厳しくて、スキャンした書籍をKindleで読むのはかなり厳しそうな印象。
BOOKSCAN Kindle 3 チューニング
タイミングがいいことに、11月5日からチューニングラボという新機能がBOOKSCANプレミアム会員に先行公開された。チューニングラボではKindle 3向けにPDFを最適化してくれるらしい。
チューニングラボとは?
BOOKSCANチューニングラボβは、ブックスキャンでスキャンしたPDFを、様々な端末で読みやすくなるようチューニングするための無料システムです。 オプション料金を追加で払うことなく、いつでも自由にKindle3やiPhoneなどの様々な端末で読みやすく変換されます。 読みたい本を都度チューニング依頼して頂くことで、早ければ数分で変換することが出来ます。 現在の対応端末は、iPad、iPhone3G、iPhone3GS、iPhone4、HTC Desire、Galaxy S、Kindle3、SONY Readerです。 また対応端末は順次増えていきます。カラースキャンしたPDFの場合でも、チューニングラボで変換するとKindle3でキレイに表示されます。 同時依頼数は、通常会員の場合、1ファイル。プレミアム会員の場合には10ファイル依頼頂くことが可能です。
ということで、↑で表示したPDFをKindle 3向けに最適化してもらったのが↓。
素晴らしい。
写真だと少しかすれて見えるけど、実物だとほとんど気にならない。新書どころかA5版までならほとんどストレスなしに読むことができる。[2]
チューニングラボの説明によると、Kindle 3向けチューニングでは↓のような補正をしているらしい。
実は、僕もチューニングラボが公開される以前はGIMPとChainLPを組み合わせて似たような最適化に取り組んだ。でも、チューニングラボほどきれいに仕上げることができなかった。
チューニングラボでもときどき余白を誤認識して本文まで削られたりしていることがあるけれど、それでも全自動であっという間に仕上げてくれるのはありがたい。
まとめ
- 最適化なしでは、自炊したりBOOKSCANでスキャンした本をKindleで表示させるのは厳しい。
- BOOKSCANのチューニングラボはかなり使える。BOOKSCAN + Kindle 3の組み合わせは実用的に十分使える水準に到達している。
- KindleかわいいよKindle。もっと日本語電子書籍が普及してくれるとうれしいよ。
註
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^ 余談だけど、iPhoneのメールがUPSのトラッキングナンバーを理解していて、メール画面から直接UPSのトラッキングサイトにジャンプできる。ちょっと感動した。
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^ 字は小さくなるので老眼の人にはきついかも。
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