「最近の若い子たちの発想は」と言われても
「最近の若い子」だったら、こんなこと言われれば困惑するだろうな。
「将来何を目指しているの?目標とか、夢とかあるのかな?」と聞いたところ...「僕は、Googleに会社を高く売ることを考えています。」...私は、「んっ、それはどんな会社でどのような技術や、どのようなサービスを提供する会社を創るの?」と聞いたところ、その学生さんは「それが見つかればいいんですけれどね、今は何も思いつきません。」という言葉に私は...久しぶりに、キレた
こう答えた学生とほぼ同い年の立場からすれば、キレられても困るとしか言いようがない。
何の技術で起業するかを学生のうちから具体的に考えている人なんてなかなかいないし、具体的なアイディアがある学生だったらすでに起業の準備を進めているはずだ。仮に、ITの世界で一旗あげようとするのならば、具体的な技術やサービスは「夢」では遅い。大学を卒業する頃にはその技術はもはや新技術でもなんでもないし、下手をしたら陳腐化して世から消え去っているかもしれない。
変化のはやい時代に、未来へのロードマップが描けないことを責められてもどうしようもない。まして、社会に出る前の学生で、まだ若くて知識もないならなおさら。
「3歳の子供が、電車の運転士になりたい、宇宙飛行士になりたい、お医者さんになりたい、って言っている中に、一人だけ ”僕は金持ちになりたい”って子供がいたらどう思う?かっこ悪くないか? おいおい、少しはマトモな夢をもてよ!!!」
かっこ悪いか?「金持ちになりたい」というのも立派な夢だと思うが。
ヘッジファンドが株式市場で数億円規模の金額を一瞬で稼ぎ出したり、You Tubeが16億ドルで売り出されたりと、かつてない規模の金額が取りざたされている時代に、しかも、ある意味では金持ちになるチャンスが転がっている時代に、金持ちになりたいという夢をもつのは自然なことではないのか?少なくとも、僕のまわりにはそういう人間がたくさんいる。
「金持ちになるってのは結果であって、何か実現したい野望があってそれを実現したら結果として金持ちになったというのは立派なことだけど、最初から金持ちになりてぇ、なんて発想は貧困だし、それ自体も目的にするヤツで金持ちになった話など聞いたことがないっ」
確かに、金持ちになるチャンスが転がっているとはいえ、野望を実現したら金持ちになれると思っている若者などいない。
若い子から「古川さん、元気ですねぇ、今は元気だけで成功できるほど多くのチャンスはないんですよぉ、昔と違って」なんて言われると....
そのとおりで、元気だけあっても運と才能が欠ければ成功できないと考えるのが今の若者ではないだろうか。
察するに、今の若者は「大人」たちが考えるよりもよほど打ちのめされているのではないだろうか?物心ついたときにはバブルは崩壊していて、不景気の日本しか知らずに育ってきた世代である。今の若者はとても現実的で、夢だけで食っていけないのは十分わかっている。「がんばるのはかっこ悪い」と考えるのは、がんばっても成功しない例を散々見せ付けられているからだ。
今の若者達はよほどクールでおとなしい。熱い大人たちと話があわないのは致し方ない。
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